ダイヤのA 第411話「Seek Diamonds」

ダイヤのA 第411話「Seek Diamonds」の感想(ネタバレ)

熱戦冷めやらない神宮球場。家路につく観客たち。新入生になる結城弟の姿や稲実の成宮に弟子入りした少年の姿もある。口にするのは決勝戦の青道高校の奮闘と次の大会の下馬評、総じて次の大会の展望を語る。
選手控室では青道高校が帰り支度。降谷と御幸の搬送を手配するメディカルスタッフと高島副部長。キャプテン御幸は後輩の投手陣にアイシングをするようにと声をかける。沢村はそれに逆ギレ。さっさと病院に行けと悪態をつく。
そんな御幸の前に、片岡監督が立ち、無理をさせたことに対して謝罪の言葉をかける。その言葉に意外な表情を見せる御幸。片岡は最後の回御幸を使うつもりはなかったと前置きした上で、チームの勝利を優先するために、御幸に負担をかけたことを重ねて謝罪。御幸は自分のわがままを通したに過ぎないと格好をつけるが、二年生からはその格好つけが不評の様だ。倉持は言葉をかけずに御幸の肩を支え、連れていくと監督に告げる。御幸は嫌がるが、前園もチーム全員の心配もあり、素直になり切れないながらも、従ったようだった。
高島副部長は御幸抜きの10日後の神宮大会の指揮も片岡に取ってもらうようにオファーを出すが、片岡は無言のままだった。
薬師側の控室。轟監督は、試合は結果がすべてと前置きした上で、「選手たちはよく戦った、立派だった」とだけ取材に応じた。
青道高校経営陣は、新監督になる落合に試合結果と次回寄りの期待を込めてお世辞にならないお世辞を言うも、落合は浮かぬ顔。夏の準優勝、秋の優勝、この結果を受けて有望な選手が続々と青道高校を目指す。そうなったときにその立役者である片岡の存在なしではチームはまとまらない。「あなた方が今真っ先にやるべきことは、片岡監督をやめさせないことですよ」と自身の監督の道をも切って捨てる。
出口へ向かう一年生。先に行く降谷。後ろを追う沢村。沢村は先に見える降谷のエースナンバーから目が離せない。
外ではタクシーに乗り込む御幸。珍しく弱音を吐き「キャプテンに向いてない」と言いながら今にもへたり込みそうな姿勢。慌てて周囲は車に押し込んだ。
球場出口。一人歩く片岡を出迎えたのは三年生OB全員であった。拍手をしながら次々に祝辞を述べる。少し驚いた表情でその拍手を受ける片岡。伊佐敷は選手に向かって「監督を日本一の男にしてこい」と檄を飛ばす。棒立ちの片岡監督。関係者の囲む満面の拍手の中でたどたどしく言葉を紡ぐ。
…夏の悔しさ…そして常に前を向き努力する姿を後輩たちに見せ続けてくれた
 お前たち三年生と
 掴んだ勝利でもある…
その言葉の主の顔には、滂沱の涙が流れ出ていた。
…ありがとう
万感の思いを込めて深々とお辞儀をする片岡監督。選手たちは驚きの表情を隠せないが、三年生一同、感極まり涙を流さないものは少なかった。そして伊佐敷指揮のもと、片岡監督の胴上げが開始するのであった。

出口近く、先に行く降谷に声をかける沢村。自分もこの学校に来て本当に良かったと口にする。
その上で野心に満ちた目で、告げるのであった。
…そのエースナンバー
 絶対奪い取ってやる。

それではまた。