はじめの一歩 Round 1142 『伊賀 苛立つ』

はじめの一歩 Round 1142 『伊賀 苛立つ』のネタバレ

日本ライト級タイトルマッチ 青木の宿敵伊賀対男の敵の王島の戦いである。
控室のテレビで鴨川ジム陣営は戦略分析。
左利きの王島に対して定石の戦略である姿勢を低くしての右の腹打ち。王島得意の左に防御の仕事をさせて、速度を奪っての後半勝負。続けると危険と鴨川会長は分析する。

しかし王島はこの類の戦略になれている。どういうわけだか腹狙いの相手が多かったらしく、足を使ってのヒットアンドウェイに切り替える。

鷹村は自分なら打ち終わりにかぶせて、狙いを定めて打ちおろすという。
そこに王島の判断も同じだったらしく、伊賀に打ちおろしをかぶせてくる。
危うく伊賀にダメージが入るが、ダウンは免れる。

伊賀サイドのセコンドは慌ててマロンに泣きつくが、マロンは不快そうな顔で一蹴する。

第6R。何回も繰り返された光景が展開する。低い姿勢からの王島への腹打ち。ガードして王島が上から打ち下ろし、徐々に伊賀のダメージが蓄積していく。
青木。木村。板垣はモーションが読まれていると分析。それどころか全部ポイントを持っていかれていると。

伊賀のセコンドは大混乱。思うがままにこの試合への不満をぶちまける。
せっかくの逸材をつぶす不安で押しつぶされそうなセコンド。しかしその不安はマロンも同様であるが、決して口にできない。

試合は同じビデオのシーンを繰り返し再生しているような展開となる。
見ている鴨川ジム陣営ですらタイミングを覚えてしまうほどである。
第6R三度目の、王島の打ち下ろし。もはや勝負は時間の問題と観客も判断。黄色い「王子」コールが会場を包み、さらにマロンを不安にさせる。
そして四度目の、誰もが王島の勝利を確信した瞬間、伊賀の拳が王島の顔面を打ち抜いた。
全く同じフォームで、全く同じモーションで、突然の下からの攻撃であった。
王島のダウンの音が会場になり響く。誰もが信じられない瞬間であった。

そしてそのまま試合終了。下から下への攻撃と思わされていた鴨川ジム陣営は葬式モード。誰もが戦慄するのであった。

マロンがリングに上がり、静寂に包まれた会場内に高笑いをこだまさせる。
その二人の強さに、青木の闘志が燃え上がった。

控室の鴨川ジム陣営はこの試合の展開は計算されつくしていたと分析。
鴨川会長は青木の対戦の熱望を確認すると、篠田を煽り、その試合の厳しさを諭すのであった。

試合後のリングはマロンの高笑いの独壇場。
得意満面の自分の手柄とばかりに語りまくる。
その二人の姿に不快感を感じる一歩。

引き上げを指示する鷹村。しかし青木の手には挑戦状。それも伊賀にではなく王島への挑戦状と言う。
前代未聞の、しかも負けた相手への挑戦状を止める木村と板垣であったが、鷹村は止める気はなかった。
鷹村はボクサーにとっての正義を口にする。それは強さ。
目標をもってちょっとでも強くなればそれは悪いことではないと口にする。

その言葉は一歩に深く突き刺さるのであった。

>結局一歩のところに帰ってくるんですね。

それではまた。